取材は、どうあるべきか?

―あるいは、迷惑ライター体験談―

私はライター寄りの編集者、というよりは、どちらかというとライターです。他人の書いた原稿の編集なんか、めんどくさいんですが……。
しかし、手が足りないというわけで、最近、ほかのライターさんの原稿を整理することが、何回かありました。

正直、ひどい原稿で、助っ人を頼まれた理由が、わかりました。

レイアウトしたときのイメージングができていないので、不要な文字が山のようにあり、必要な文字がありません。
取材部分についても、聞いてくるべき話がなく、載せようがない話ばかりがあります。

なぜ、こんなことが起きるのでしょう。
結局は、着陸地点が見えていないのです。

取材に行くときには、行く前に最低限やっておくことがあります。

1.雑誌なら、レイアウトイメージをつくっておくこと。書籍なら、全体の大まかな構想を立てておくこと。 撮影する写真の場面やインタビュー相手にお願いするポーズも、考えておくこと(「決めてかかる」という意味ではありません。現場は生きていますから、 臨機応変な対応が必要です。あくまで「準備」です。)。

2.下調べをしておくこと。
著作やその人に関する雑誌や新聞の記事を収集して読んだり、そういうものがないときは、同じ仕事に携わっている別の人の記事などを読んで、 問題点を洗い出しておかなくてはなりません。
音楽家に取材するなら、CDは10枚くらい聴いておくこと。 映画監督に取材するなら、DVDは10枚くらい観ておかなければなりません。たとえ6時間の睡眠時間を4時間に削っても。

3.質問を考えておくこと。
同じ人に取材しても、何を書くべきかは、書く原稿によって異なります。当然、聞いてくるべきことも異なります。質問を考えずに行けば、 ロクな原稿が書けるはずがないでしょう。取材というものは、取材に行く前の下準備の段階で9割くらい、勝負は決まっています。

といっても、自分の勝手なイメージに取材相手をはめこむのは反則です。これはテレビに多いですね。
自分に都合のいいところだけ取り出し、無理矢理つくってしまいます。

これまで、わりとまともな人しか周囲にいなかったので気づかなかったのですが、聞くところによると、 上記のようなライターは意外と少なくない、とのこと。
こういう人は、書き直しを指示しても、作家気取りで応じないような気がします。第一、ちゃんと書き直す力なんてないですから、 だれかがフォローするしかありません。
取材の中には、タレントやスポーツ選手などでは、極端に短い時間しか与えられないこともあります。 そのようなものでも、ちゃんとした原稿に落としこむことができて、初めてプロと言えます。
何を考えているのか、と思います。


編集者の目を持つライター、hirosawa


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