幼児知育教材づくりの理論(年長組)

「年中組」に続く、年長組の知育の基本です。難易度が高いものもありますが、やさしいものなら難易度を落として年中組で使うこともできます。 年中組と同様、「言葉の知育」、「数の知育」などと分類してありますが、いろいろな要素が混ざっているものもあります。大まかな分類と考えてください。

言葉の知育

しりとり

表音文字であるひらがなを正確に学び、語頭音や語尾音を確認し、語彙を増やす働きがあります。 年長組では濁音、促音、拗音などを、かなり交えてもよいでしょう。
応用形としては、迷路にしてもよいでしょう。

間違い文字

幼児は文字を「形」として認識しています。鏡文字などの間違いをするのは、そのためです。ただし、パターンはほぼ決まっています。
「へ」と「く」、「な」と「た」、「ま」と「ほ」、「う」と「つ」などです。
正しく文字をおぼえさせるのに役立ちますが、完全におぼえるまでには根気がいります。

なぞなぞ

言葉遊びをしながら言葉の理解を深め、論理的な思考力、言葉での表現力を養います。小学生のなぞなぞのように、飛躍した発想を楽しむものではなく、 「耳がまるくて、鼻が長い動物はだあれ?」レベルで十分です。
それでも、年長組の後半くらいの難度となるでしょう。

反対語

上段にイラストとともに「重い」「明るい」「暑い」、下段に「軽い」「「暗い」「寒い」といった反対のものを配置し、 「反対の言葉は、どれ?」というような作業をさせます。
反対の言葉を関連づけて理解させるのが、ねらいです。
発展型としては、ある石はAさんには重いがBさんには軽いように、性質というものはすべて相対的な関係にあることを理解させることにもつながっていきます。

3つの条件からの推理

年中組では「2つの条件からの推理」くらいが適正ですが、年長組になると、条件は3つに増やすことができます。論理的思考力を養います。
例題としては、数人の人物を示しておいて、「宝の地図を持っているのは、だあれ?」と問いを出し、
 1.三角の帽子をかぶっています。
 2.赤い服を着ています。
 3.羽がはえています。 ……などと、問うようなものが考えられます。

言葉のパズル

たとえば、次の空欄を埋めるような問題です。しりとりの発展型と言えるでしょう。言葉の面白さに気づかせ、語彙を増やしていきます。

数の知育

多少比較(数の保存)

幼児は大きさが大きいことと、数が多いことを混同しがちなので、その区別をつけさせるようにします。
要素が整然と並んでいるより、雑然としている方を「数が多い」と捉えることもあります。
集合の並び方や形が変わっても、その数は変わらないことを知ることは、数理解の第一歩です。
この知育のクイズとしては、四角形を3つ、円を4つずつ並べて、「どちらが多い?」と問うものが考えられます。
応用形としては、このパターンを使って、「多い方へ進め」迷路をつくるようなこともできるでしょう。

位置を問う

1列目、2列目、あるいは3列目まで加えて記号や絵を配置し、「2列目の右から2番目は、なあに?」の ようなことを問います。順序数の学習の発展形態です。上下・左右の概念を確かめ、条件を満たすものを論理的に推理する力を養います。
なお、一定の法則をもって並べて、どこかの空欄に入る記号や絵を問う問題ではありません。それは幼児には少し難しいでしょう。

足し算・引き算

数の合成と分解について、学習します。幼児にとって、足し算は比較的やさしく、引き算はかなり難しいものです。 足し算は年長組の初めのころでもできますが、引き算は小学校に近いレベルと考えられます。
また、引き算には2種類があります。
 1.求残 5個のケーキ−3個のケーキ
 2.求差 イヌ5匹とネコ3匹の差はいくつ?
このようなことも、理解させていかなくてはなりません。

言葉と数の知育

仲間集め

デパートという設定で、「着るものはどれですか?」「食べるものはどれですか?」などと問うような問題です。 属性を捉えて分類させることで、事物を弁別する力を養います。数、言葉、文字の基礎にもなります。

図形・パターン認識

図形と色

いろいろな家を提示して、「Aくんの家は、赤い三角屋根の四角い窓の家です。どれですか?」と聞くような問題です。 これは図形や色の弁別を確かにするねらいがあります。
この作業は、積み木や工作の基礎ともなるので、年中組か年長組の初めのころには、 学習するのが方が望ましいでしょう。
なお、幼児は三角といえば、正三角形を指すと思っていることも多いので、注意が必要です。

2枚の絵の異なる箇所を探す

左右あるいは上下に並べた2枚の絵を見比べ、異なる箇所を発見する作業です。観察力、注意力、記憶力などを養う目的があります。

模様合わせ

いろいろな模様を見せて、「どれとどれが同じかな?」というようなことを問います。
この作業は、文字の学習のもととなる形の認識を高める意味を持っています。線の重なりの認識は、「あ」「き」などの文字の基礎ともなっていきます。

2系列の対応

ぞう・くま・うさぎと、長いかさ・中くらいのかさ・短いかさを示して、動物に合ったかさを選ばせるような問題です。
大小、長短、順序数などの複合型のクイズであり、幼児には難しい作業に入ります。
ただし、ぞうが短いかさをさすのは、幼児の思考では何らおかしなことではありません。
ぞうに「ぼくは体が大きいから、長いかさがほしいな」と言わせるなど、詰めのくふうが必要です。

塗り絵

年中組と同様に、絵を分割し、「●のところは赤、■のところは青、○のところは黄色で塗りましょう」というような作業をさせます。 年中組よりもやや複雑に、細かくします。

社会常識

時間の経過

幼児は、1年前のことを「昨日」と言うようなことがよくあります。どうも子どもは大人と全く異なる時間の中で、生きているようです。 矯正するのはもったいないような気もするのですが、やはり社会常識を形成させていくのは重要です。
例題としては、種から花が咲くまでの数枚の絵を並べ変えさせるようなことが考えられます。

編集者の目を持つライター、hirosawa


ご挨拶

弾丸は速く飛ぶ

編集者=料理人論

取材は、どうあるべきか?

取材記事の書き方

取材にICレコーダーは必要か?

編集者・ライター・校閲者の関係

いいデザイナーとは?

編集と広告、編集者とコピーライター

クリエイターズ・ハイ

出版がネットに勝つ方法とは?

ホームページの正しい作り方

ウィキペディアは、どのくらい信用できるか?

人から立ち昇るもの

コピペ、コピペのウェブサイト

「情報商材」なるものの有効性

幼児知育教材づくりの理論(年中組)

幼児知育教材づくりの理論(年長組)

詩の言語

デザインとアート

編集者の目を持つライター、hirosawa